東京圏、人口集中強まる 景気回復で転入超9万人
13年人口移動 福島流出は震災前水準
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK3002U_Q4A130C1000000/ 青森県 -6,056人
静岡県 -6,892人
山梨県 -8,154人
総務省が30日公表した2013年の人口移動報告によると、三大都市圏のうち東京圏は、
転入者が転出者を上回る転入超過が9万6524人となり、12年の6万7209人から大幅に増えた。
名古屋圏と大阪圏は3年ぶりに転出超過となった。
総務省は原因を「景気回復が進み、企業が多く集まる東京圏に人口が集中する傾向が再び強まった」と分析している。
東日本大震災の被災地のうち福島県は5200人の転出超過で、12年の1万3843人から大幅に減少。
10年の5752人にほぼ並び、震災前の水準に戻った。
復興の拠点となっている宮城県は4656人の転入超過。岩手県は2431人の転出超過だった。
東京圏は、震災による液状化現象などで人口流出が続いた千葉県が3年ぶりに転入超過に転じ、
埼玉、神奈川を含む4都県すべてで転入者が転出者を上回った。
名古屋圏では愛知県が転入超過だが、岐阜、三重両県で転出者が上回り、全体では147人の転出超過。
大阪圏は大阪府を除く京都、兵庫、奈良の3府県で転出者が上回り、全体で6591人の転出超過となった。
都道府県別でみると、転出者が転入者を上回ったのは12年から2増の38道府県。
新たに滋賀、香川、岡山の3県が転出超過となった。転入超過は9都府県にとどまり、
三大都市圏以外では宮城と福岡、沖縄の3県だけ。
転入超過のトップは東京都の7万172人。転出超過数は北海道の8154人が最多だった。
市町村では全体の76%にあたる1310自治体が転出超過となった。〔共同〕