自動ブレーキ、高齢者に

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静岡中央署は2月から、運転免許証の返納が難しい高齢ドライバーに対し、障害物などを事前に検知して車を止め、事故を未然に防ぐ
「衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)」を搭載した車に乗り換えるよう、積極的に働きかけていく。
大手自動車メーカー系列の県内販売会社と連携し、自動ブレーキの体験会も開催する。従来の高齢者向け安全運転講習などでは効果に
限界を感じたことから「奥の手的な試み」(署幹部)に乗り出す。

自動ブレーキは、車載のカメラやレーダーなどで前方の障害物を検知すると、衝突の恐れがある場合には自動でブレーキをかける仕組み。
各自動車メーカーで作動状況は異なるが、同署は、追突事故や高齢者に多いアクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ぐ効果があると期待を寄せる。

県内では昨年1年間で、184人が交通事故により死亡した。中でも65歳以上の高齢者の事故死者数は、全国で2番目に多い104人に上った。

同署管内の静岡市葵区では、昨年発生した高齢者が絡む人身事故729件のうち、半数以上の390件が高齢ドライバーだった。
同署はこれまで、高齢者に免許証の返納や運転自粛を求めるなどの対策を続けてきた。

しかし、同区北部の山間部などでは交通の便が悪いことから、免許を返納する高齢者は少ないという。同署は高齢者宅を戸別訪問し、
1対1での安全講習なども行ってきたが「ハンドルを握り続けたい」という高齢ドライバー向けに、抜本的な対策が必要だと判断した。

新たな試みでは、山間部などを中心に、同署が地元自治会を通じて高齢ドライバーを集め、自動車販売会社の協力で自動ブレーキ搭載車の体験会を行う。
自動ブレーキの効果を目や体で実感してもらうのが狙いだ。販売会社は、体験用の車両を提供するだけで、営業活動は行わない。

静岡中央署の大村彦彰・交通官は「今回の試みは、どうしても車が必要な人のための対策だ。運転するのならば、自動ブレーキ搭載の車にしてもらいたい」と話している。

(2014年1月30日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20140129-OYT8T01102.htm

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