愛知県、光る岩を天然記念物に指定
赤羽根の光岩 天然記念物に
県が指定/全国で第一級規模
2014/01/27
ttp://www.tonichi.net/data/img/news/news/2014/01/news0_52e4e5fb7d42f.jpg 愛知県は24日、鏡のように岩肌が光る「光岩」(田原市赤羽根町)を、文化財(天然記念物)に指定した。高さ9メートル、幅22メートルの鏡肌をあらわにした光岩。
同町西山の標高120メートルの北向き斜面にあり、光沢面の保存状態がよい光岩として、全国で第一級の規模。
渥美半島の地層成因に関わる地殻変動の証拠として学術的評価も高く、2000年には田原市の天然記念物に指定された。
西山は約2億年前、地殻変動により岩面が滑り落ち、摩擦熱が発生。頁岩層が研磨剤となって岩の表面がつるつるとしたガラス質になり、光を反射するようになった。
地殻変動に伴い岩が割れた場合でも、通常は摩擦熱が発生するが、鏡肌は生成されないという。
近隣の人にも「光る不思議な岩」として有名。露出した岩盤の周囲10メートルの範囲は保護対象区域となる。
田原市内にある他の県指定天然記念物は3カ所。堀切町で7月から花を咲かせる「ハマボウの野生地」、3月下旬から咲く「伊川津のシデコブシ」、
大久保町でシデコブシやシラタマホシクサが群生する「黒河湿地植物群落」がある。
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