去年の国内乗用車販売台数が9.6%減った国の話
インドの自動車市場が深刻な販売不振に陥っている。
インド自動車工業会(SIAM)が発表した2013年1〜12月の国内乗用車販売台数は
前年比9.6%減の180万7011台で、02年以来のマイナス成長となった。
現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。
SIAMのビシュヌ・マトゥール事務局長は
「最悪の事態だ。燃料費の高騰、金利の高止まりなどで消費者の購買意欲は冷え切っている」
と述べ、販売回復が見込めるのは、5月までに実施される予定の総選挙後、今年後半に
なるだろうとし、早急な回復は期待できないとの見解を示した。
さらなる低迷にあえいでいるのが中・大型商用車だ。
長引く不況によるインフラ投資の停滞などで建築需要が減少するなか、13年の販売台数は
同29%減の21万5235台に落ち込んだ。
販売不振が続くなかでも、ホンダのコンパクトセダン「アメイズ」や米フォードの
小型スポーツ用多目的車(SUV)「エコスポーツ」など、昨年に投入された車種は販売を
伸ばしているとSIAMは指摘。
首都ニューデリー近郊のグレーターノイダで2月に開催されるモーターショーでは、
インド市場向けに約70モデルの新車が発表される予定で、消費者の購買意欲をかき立てる
ことが期待される。
四輪車が出口の見えない販売低迷に直面しているなか、唯一の明るい材料は二輪車が
売り上げを伸ばしていることだ。地方での販売拡大により、13年の販売台数は同4%増の
1435万8396台にのぼる。なかでも、足をそろえて乗車できるスクーターの販売が
同16%増の335万6000台と好調だった。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140122/mcb1401220504019-n1.htm http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140122/mcb1401220504019-n2.htm