「美形CEOが株価を上げる」説はホント?
先頃、アメリカの2人の経済学者が企業経営者に関する一風変わった論文を発表した。
いわく、魅力的な外見の経営者がいると会社の株価は上昇する。そういう経営者は見た目がぱっとしない経営者よりも高給取りで、
買収交渉もうまい。そして投資家は(少なくとも短期的には)、業績の数字と同じくらい、経営者の瞳の輝きに心動かされる――。
この論文を書いたのは米ウィスコンシン大学のジョゼフ・ハルフォード教授とフンチア・シュー助教授。それによれば,
見目麗しい最高経営責任者(CEO)の容貌は「その就任前後に、株の運用益に前向きで重要な影響を」与えるという。
CEOの見た目の美しさが10ポイント高いと、その会社の株価は0.43%高くなるというのだ。
また、見た目の美しさが10点満点で1点増えるたびに、CEOの報酬額は87万3000ドル高くなるとの分析結果も得られたという。
さてここで気になるのが、CEOたちの外見が美しいかどうかをどうやって判断するか、という問題だ。
今回の研究でハルフォードとシューが利用したのはanaface.comというウェブサイト。
コンピュータを使って「新古典主義的な美しさ」、つまり顔の対称性を基準にして「顔魅力指数(FAI)」という点数をはじき出す。
このサイトで分析に使われるのは鼻と耳の距離の比や、鼻の幅と顔の幅の比、顔の縦横の長さの比といったデータ。
ハルフォードらは677社の企業経営者の写真をこのサイトにアップロードし、分析を試みた。
米ヤフーのマリッサ・メイヤーCEOのFAIは10点満点中8.45点。美しさで企業経営者の上位5%に食い込んだ。
クアルコムのポール・ジェイコブズ会長は8.19点だった。
参考までに、女優のアンジェリーナ・ジョリーは8.5点で、そのパートナーで俳優のブラッド・ピットは8.46点だった。
男女別にみても、経営者たちの平均点に有意な差はなかった。
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