事故で喋れなくなったJS「もし1日だけ喋れたら…家族にただいま!と言って、最後におやすみと言う」

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神様、1日だけ魔法をかけて…琴音さんの物語

平成26年を迎えるにあたり、言葉の力を信じる人たちの5つの話を届けようと思います。
まずは本紙夕刊「夕焼けエッセー」で反響を呼んだ大阪府岸和田市立東光小6年、森琴音さん(12)の物語から。

え、か、が、お…。笑顔?」

自分の意思とは関係なく体が揺れてしまう。父親の淳さん(35)が右腕を支え、震える指で指した
文字盤の一字一字を読み上げて確認していく。え、か、濁点、お、の4文字で1分余り。
「好きな言葉は何?」。ゆっくりと紡ぎ出すように教えてくれた言葉は、表情そのままの「笑顔」だった。

「リハビリで緊張すると顔がこわばるし、体もこわばるし、悪循環なんです。顔がこわばらないように
スマイルしてスマイルして、とずーっとずーっと言われてきたんだよね」

母親の成美(しげみ)さん(36)がこう琴音さんに話しかけた。大人でもつらいリハビリを笑顔を作ることで乗り越え、
それを繰り返すうちにいつしか笑顔は琴音さんそのものになった。琴音さんが笑えば、
周囲もつられて笑顔になる。「笑顔と聞くとうれしくなる」と琴音さんは文字盤を指して言う。

昨年9月、琴音さんが学校から持ち帰った文章が夕焼けエッセーに掲載された「わたしの願い」だった。

《神様が 1日だけ 魔法をかけてしゃべれるようにしてくれたら… お母さんに「ただいま!」って言う》

《魔法が とける前に 家族みんなに 「おやすみ」って言う それで じゅうぶん》

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140111/wlf14011118010037-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/images/news/140111/wlf14011118010037-p1.jpg
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