(ニワトリ二羽+鳥小屋+エサ+水の容器など)×半年間=350ドル 安…い?
http://up.null-x.me/poverty/img/poverty118035.jpg 米国では家庭菜園が定着してきている。郊外の一戸建て住宅にはたいてい庭があり、このスペースを生かして無農薬や有機栽培で野菜や果物を育てている人が少なくない。
また、子どもたちへの健康的な食生活指導の一環として学校に農場を設けているところも多い。
家庭菜園の新しい形として、個人でニワトリを飼う人が出てきた。エサの内容や放し飼いなどの飼育環境にこだわり、
ニワトリが産んでくれるおいしい卵を食べるのが目的だ。ペットと接するときと同じようにニワトリに愛着を感じるという人もいる。
しかし、全く経験のない人がニワトリを飼うのは難しい。米国では近隣への影響や衛生面の問題から、
州ごとに個人がニワトリを飼育するときの基準を設けているところが多く、それに従わなければならない。
ニワトリが病気にかかったり、他の動物に襲われたりするのを防ぐ必要もある。
そこで、ニワトリを貸出しするサービスが出てきて、じわじわと人気を集めている。貸出しサービスの主な内容は次のようなものだ。
小さな鳥小屋、えさ、卵を生むニワトリ2羽、水やエサの容器など。レンタル料金の一例として、これらのセットは半年間で350ドル。
レンタルサービス側が、必要な設備とニワトリを配達する。卵を産みはじめたニワトリが貸し出されるので、飼育する側は、マニュアルに沿ってニワトリの世話をし、卵を収穫する。
冬は寒さ対策のために、ニワトリを飼育するのに必要な設備が異なることから、春から秋にかけてのみレンタルサービスを
している業者が多いよう。晩秋になると、ニワトリも含めて貸し出した設備を引き取りに来る。
レンタルされている動物はニワトリだけではない。ヤギもレンタルされている。ヤギをレンタルするのは草を食べてもらうためだ。
雑草が生えて荒れた土地の草を刈るのに、ガソリンなどの燃料を使わなくても、ヤギに来てもらうと草を食べてもらえる。
除草剤を使いたくないという人たちからもヤギに仕事を頼みたいという需要がある。
動物とともに自給自足気分を味わう。その自給自足気分を、ユニークなレンタルビジネスが支えている。
http://punta.jp/archives/21215