■神域荒らす不届き者続出、柵設置した京都の神社
力を得られる「パワースポット」として人気を集める京都府宮津市大垣の真名井神社で、
神域に立ち入る参拝客が相次いだため、手前の社殿より奥への進入を規制する柵「玉垣」が設置された。
神社は「苦渋の決断だが、聖域を後世に伝えるための措置」と理解を求めている。
神社は、天橋立創造の神話を伝える籠(この)神社の奥宮として知られ、
約3000年前から五穀豊穣(ほうじょう)の神・豊受大神をまつっている。
社殿の後ろには、信仰の対象になっている大岩がある「磐座(いわくら)」
と呼ばれる神域が存在し、参拝客が近づいて自由に拝礼できた。
ところが、3年前に神社が祈願成就のパワースポットとしてテレビや雑誌で紹介されると、
神域の大岩によじ登るなどの行為が見られるように。神社で注意を促してきたが、効果は薄く、
社殿より奥に進めないよう、柵となる高さ約2.5メートルの玉垣を約15メートルにわたって設けることにした。
梅本貴久権禰宜(ねぎ)(29)は「大切な信仰の場を荒らさないようにしてほしい」と話している。
神域への立ち入りを規制する玉垣。神職が参拝客に経緯を説明している(京都府宮津市で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20131225-765499-1-L.jpg (2013年12月25日13時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131225-OYT1T00388.htm?from=ylist