非正規雇用や臨時雇用などの不安定な就労の期間が長いほど、女性が35歳までに第1子を出産する確率が低くなるという論文が、
ヒューマン・リプロダクション誌に11月19日公表された。
オーストラリアの1つの病院で1973~75年に生まれた女性663人を調査した。女性が32~35歳になった時点(2007~09年)で、
15歳以降の生活歴(就労、結婚、出産など)をたずねた。
調査時点での雇用形態は、病休や年休を取れる「正規雇用」が62%、病休を取れない「非正規雇用」(1年任期の教師などを例に挙げている)が7%、
勤務した時間だけに賃金が支払われる「臨時雇用」(バーのウェイターや保育所のスタッフなどを例に挙げている)が11%、自営が5%、失業中が5%、学生が5%、など。
また出産については、全体の67%が経験していた。
不安定な雇用形態(「非正規雇用」と「臨時雇用」)での就労期間に着目し、35歳までに第1子を出産する確率を調べたところ、期間がなかった場合(0年)と比べて、
1年間の場合は0.92倍、3年間の場合は0.72倍、5年間の場合は0.65倍だった。つまり、不安定な就労の期間が長くなるほど、35歳までに第1子を出産する確率が、段階的に低くなるという結果だった。
この結果は、女性の学歴が高い場合でも低い場合でも、同様だった。
以下ソース
http://apital.asahi.com/article/tsubono/2013112800005.html