38億年前、最古の生命 東北大掛川教授ら微生物化石発見
東北大大学院理学研究科の掛川武教授(初期地球地質学)らの研究グループは8日、38億年前に生息していたと考えられる微生物の化石をグリーンランドで見つけたと発表した。世界最古の生命の痕跡とみられる。
グリーンランド西部のイスア地域には、 地球創生期の38億年前の岩石が広く分布する。グループがイスア地域北西部で採取した岩石の成分を分析した結果、 当時の海底火山活動によって海底に堆積した泥と特定できた。
岩石に多く含まれる炭素を詳しく調べると、生物由来の炭素と同じ組成だった。電子顕微鏡では生物由来の炭素に特徴的な不規則な組織や外形も観察され、グループはバクテリア状の微生物と結論づけた。
これまではオーストラリアで発見された34億年前の化石が世界最古と考えられていた。掛川教授は「生命誕生が38億年前より以前にさかのぼると考えられる」と話した。
研究成果は8日の英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に掲載された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131210-00000001-khks-soci