スレタイ:ノーベル経済学賞受賞のファーマ教授「量的緩和は無益、FRBは物価安定に注力を」
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO63641010V01C13A2000000/ ――足元のFRBの政策をどう評価しますか
「量的緩和は無意味だ。FRBは長期国債などを買って資金供給しているが、お金は準備預金として積み上がっている。
FRBが超過準備に金利を付けているのが一因。つまりFRBは長期の債券を買い、短期の債券を発行しているのと同じ。
無意味な行動だ。FRBは働いている“ふり”をしているだけだ。今回の景気回復が、1930年代以降で最も鈍いことが、すべてを物語っている」
――FRBの役割はどうあるべきでしょう。
「本来、FRBの役割は緊急時に、健全な銀行に一時的に流動性を供給する『最後の貸し手』の機能だった。
ただ危機時には誰が健全か判断しにくいのが現実だ」
「平時は、物価の安定に注力すべきだ。FRBができることは結局それくらいだ。
通貨の価値、つまりモノの尺度を安定させることは効率的な経済活動に重要だ」