パナソニック、富山と新潟の半導体工場をイスラエル企業に売却
パナ半導体工場売却へ イスラエル大手に
パナソニックが富山、新潟両県にある半導体の主力三工場を別会社化し、
株式の50%超をイスラエルの半導体受託生産大手、タワージャズに売却する交渉を進めていることが二十七日、分かった。事実上の工場売却となる。
三工場の社員約二千五百人は原則として新会社へ転籍させて雇用を維持。一部は他の事業部門に再配置する。
中国やインドネシアなどにある海外工場についても、シンガポールの半導体メーカーに売却する方向で交渉している。
撤退を決めたプラズマテレビに続き、不振の半導体事業は自前主義と決別して生産委託に切り替える抜本策を講じ、業績を改善。
自動車や住宅など競争力のある分野に経営資源を集中する。株式の売却額は、条件を詰めて決定する。
別会社化するのは魚津工場(富山県魚津市)、砺波工場(同県砺波市)、新井工場(新潟県妙高市)。
これらの工場では主に「前工程」と呼ばれる半導体の基幹部品の生産を手掛ける。
パナソニックのデジタル家電向けに製品を供給しているが、デジタル家電の不振で稼働率が低迷していた。
株式売却後は、タワージャズが、三工場の半導体製品の販路を開拓する。
パナソニックは自動車や産業機械向けなど一部製品の生産を委託する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013112702000235.html