【祝】新出生前診断、ダウン症の赤ちゃん53人が殺処分される

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新出生前診断:羊水検査後陽性53人中絶 3500人解析

 妊婦の血液から胎児の疾患の有無を判定する新型出生前(しゅっせいぜん)診断(NIPT)の臨床研究で、
診断結果が陽性反応だった67人のうち、その後の羊水検査などで陽性が確定した少なくとも54人のうち53人が中絶を選んでいたことが分かった。
 新型出生前診断は今年4月に開始。染色体異常によって起きるダウン症(21番染色体の数に異常がある21トリソミー)、
いずれも重い心疾患などを伴う13番染色体異常の「13トリソミー」、
18番染色体異常の「18トリソミー」の3疾患が対象。陽性と判定されても、
35歳の妊婦では胎児がダウン症である確率は80%程度にとどまるため、羊水検査などを受ける必要がある。
 解析結果を知る関係者によると、解析対象となった約3500人の妊婦の平均年齢は約38歳。
3疾患のいずれかで陽性反応が出たのは全体の約1.9%にあたる67人。
そのうち妊娠が継続し、羊水検査など確定診断を受けた62人の中で、陽性が確定し、流産もしなかった症例が少なくとも54人おり、そのうち53人が中絶を選んだ。
1人は調査時、妊娠を継続するか否かを悩んでいたという。
中絶を選んだ53人の内訳は、▽ダウン症33人▽13トリソミー4人▽18トリソミー16人????だった。
新型出生前診断の開始にあたっては、簡便なため、妊婦が十分認識を持たずに受け、動揺する可能性がある
▽染色体異常のある胎児の排除や生命の選別につながりかねない????などの問題が指摘された。
この診断について、日本ダウン症協会の水戸川真由美理事は「命を選択する手段になっていいのかという議論が進まない中、
出生前診断の技術ばかりが進んでいる」と危惧する。
 生命倫理に詳しい※島(ぬでしま)次郎・東京財団研究員は「新型出生前診断の眼目は、
流産リスクのある羊水検査を回避できる点にあり、中絶の人数ばかりに注目すべきではない。
検査の精度を検証するとともに、ほとんどが中絶を選んだことについてカウンセリングに問題があったのか、
改善すべきかを明示しないと当初の臨床研究の目的にそぐわない」と話している。【須田桃子、斎藤広子、下桐実雅子】

http://mainichi.jp/select/news/20131122k0000m040122000c.html