自動販売機をトラックで回り、缶やペットボトルの飲み物を補充する。最高気温は連日30度を超え、ジュースがよく売れた。
「倒れそう」と書いた日から7日後の8月2日、自宅で首をつった
日東フルラインに採用されたのは、4か月前の4月中旬だった。
「おれ、やっと正社員になれたでー」仕事帰りの父(66)に、男性が明るく声をかけた。「そうか、よかったなー」「どんな仕事や」。
母(62)と姉(35)を加えて4人で囲んだ食卓が普段よりもにぎやかだったのを、父は覚えている
大学を卒業した時、正社員になれなかった。コンビニの棚卸のアルバイトをしながら5年間、就職活動を続けた。
ほとんどの会社で面接にも進めなかった。ようやくなれた正社員だった。
初出勤の日、男性は疲れた表情で帰宅し、父に語った。「きつい仕事や。でもせっかく正社員になれたから、がんばるわ」。
エレベーターのない建物では、飲み物が数十本入った箱をかついで階段を上り、昼食は車の中でパンを食べてすませるという。母親が「弁当を作る」というと、「ご飯はのどを通らない」と断った。
日焼けした顔がやつれ、冗談好きだったのに急に無口になった。家を出るのは朝6時ごろ。翌日のルート点検を終えると、帰宅は夜11時前後になる。午前4時に家を出たこともあった。
「先輩から『仕事が遅いからもっと早く出社しろ』と言われた」と聞いた
男性の死亡時刻は午前3時ごろ。仕事用のスラックスをはいていた。「はじめから息子を使い捨てるために採用したのでは」と、父は憤る
2年後、大阪西労働基準監督署は労災を認定。父は会社に損害賠償を求める裁判を起こした。
訴状では「7月の残業時間は約104時間に上った。過重な心身の負担でうつ病を発症していたのに、会社は具体的な支援策をとらなかった」としている。
日東フルラインの代理人の弁護士は「男性の配送本数は、他の従業員の6〜7割だった。残業時間は原告の主張より短い
会社には、男性への不法行為や安全配慮義務違反はない」と反論する。
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