今こそ人材を開発・査定するシステムが必要?偏差値至上主義が日本企業をヘタレにした?(2)
ttp://blogos.com/article/73378/ 偏差値偏重の採用人事を改めるべきと言う前提で議論を進めている。大学偏差値を採用基準とするような
やり方が実は日本をヘタレ化しているのではないか?
AppleJapan元社長の転身
六月のある日、元AppleJapan社長・山元賢治さと酒宴の席をご一緒させていただいたときのこと。山元さんは、
現在COMMUNICAという人材育成組織を運営。ただし、Appleで働いていたときに比べれば当然のことながら
収入は激減。しかしそんなことにはまったくお構いなく、精力的に活動しておられる。
その辺の事情についてお伺いしたところ、実に示唆に富んだお答えをいただいた。山元さんは大学卒業後
IBMに就職、そこでの活躍が認められOracle、さらにAppleハンティングされた。つまり、ラリー・ネルソンと
スティーブ・ジョブズに見初められたという輝かしい業績をお持ちの日本を引っ張るリーダーの一人。そんな彼が
現在の組織を興した理由は「ヘタれた日本を直すこと」にあった。
彼は講演の際には、そのネームバリューを生かして「AppleJapan元社長」の肩書きを利用するが、実はその
アイデンティティは最初の会社IBMにある。IBMにはリーダーとして適切な人材を発掘すると、その人材に
リーダーとしての帝王学を学ばせるカリキュラムが組まれており、自分はそれに引っかかったお陰で
OracleやAppleでの重職をこなすことが出来たというのだ(ちなみに後者二つには人材養成システムは
無かったそうだ。つまり、才能は使うだけ)。