絶滅の危機にあるイスラエルのタカ、スパイ容疑で撃ち落とされる
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1382233020869.html [テル・アビブ(イスラエル) 18日 AP]
農薬、電線、密猟などの影響で絶滅の危機にあるイスラエルのタカに、さらに新たな危険が迫りつつある。
ヒズボラ(レバノン)のゲリラ兵だ。
ヒズボラの「Al-Manar」のウェブサイトに最近誇らしげに掲載されたのは、イスラエルのラベルが付いた通信装置が背に取り付けられた一羽のタカを捕らえたというニュースで、このタカをイスラエルのスパイだと主張している。
ハンターがレバノン中心部で撃ち落としたタカで、背の通信装置の他、脚には銅製のリングが付いており、そこにはテル・アビブ大学が管理しているタカであることを説明する一文と、イスラエルという文字が英語で書かれていたという。
このタカの追跡をしていたのはイスラエルの鳥類学者Yossi Leshem氏。
今回の一件について氏は“非常に苛立っている”と話した。
Leshem氏はテル・アビブ大学の教授で、絶滅の危機にあるボネリークマタカの研究を数十年続けている。
現在イスラエルに生存する交尾可能なボネリークマタカはわずか9組しかないという。
「エジプト、サウジアラビア、スーダン、トルコではイスラエルからの渡り鳥が、事実無根のスパイ容疑で以前からターゲットにされている」とLeshem氏は話している。