http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013101902000227.html 温個知新の会は一昨年秋、戦没学生らの資料展示施設「わだつみのこえ記念館」(文京区)で
知り合った高齢者と大学生らで設立。
徴兵が猶予されていた大学生らの出陣が始まったのは一九四三年。それから七十年となる今年、
会は劇の創作を脚本・演出家の鄭光誠(チョンガンソン)さん(32)に依頼した。
題材となったのは戦没学生の遺稿集「きけわだつみのこえ」に収録された特攻隊員二人の手記。
上原良司は特攻前夜、遺書で戦争を批判し、「自由の勝利は明白」と記した。キリスト教徒の林市造は
「賛美歌をうたいながら敵艦につっこみます」と、母への手紙をのこした。
在日韓国人三世の鄭さんは「韓国には今も徴兵制があり、学徒出陣は自分にとって身近な問題」
とした上で、「彼らが命を懸けて守ろうとした未来が何だったのか、考えてもらう作品にしたかった」と
説明する。会員で大学四年の安藤陽介さん(25)=千代田区=は「会での交流を通じて、戦争は決して
遠い世界の出来事ではないと学んだ。若い兵士の苦悩を自分の問題として考えてほしい」と観劇を
呼びかけている。
http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=13043 「1910年の『韓国併合』から始まり、いまだ朝・日間には、さまざまな隔たり、しがらみがある。
しかし、こちら側の一方的な意見は押しつけたくない。双方の考えがどう折り合いをつけられるか。
『人』は互いに歩み寄り、解り合わなければならないし、そうできるはず」
そんな思いから、配役は「在日」には日本人、日本人には「在日」の役を与えるという。
そうすることで、役者たちは役作りのため、学び、互いの心情をわかろうとするという。
※1981年生まれ。東京朝鮮第9初級学校、東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校経営学部卒業。
在日本朝鮮商工連合会を経て、05年劇団「新宿芸能社」(当時)に所属。06年劇団『三文役者』を
旗揚げ(09年2月「CAP企画」にリニューアル)し、主宰、脚本、演出を手がけている。出演作に舞台
「フラガール」「パッチギ!」など。脚本/演出作に舞台「パニ・パニ・パニック」など。
http://gekihyo.etc64.com/organization006.html