空家爆発…崩れる壁、落ちる天井、吹き飛ぶ瞬間湯沸かし器=江西
江西省南昌市進賢県内のマンション5階の一室が15日午前11時50分ごろに爆発した。
長期に渡り人が住んでいない「空家」で、当局が爆発に至った経緯を調べている。
壁の一部が崩れたり、天井が脱落、瞬間湯沸かし器などが吹き飛ばされて地上に落下するなど、
爆発の威力は相当に大きかったという。
爆発が発生したのは、進賢県にある商業施設、商城世紀の建物上部にあるマンション。
爆発した部屋の向かいの棟の住民によると「家族と昼食をとっていたら、突然の爆発音。
飛び上がるほど驚きました」という。向かいの建物を見ると、5階の部屋のベランダや窓が
濃い煙を吐きだし、そして煙を追いかけるように、炎が宙を突き刺した。
爆発した部屋では、置かれていた物がほとんどすべて吹き飛び、
かわりにレンガやガラスの破片がばらまかれた。トイレのドアも吹き飛んだ。
天井が脱落した。一部の壁は崩れた。ベランダに置かれていた物も一掃された。
地上には、レンガやガラス片以外にも、吹き飛ばされた植木鉢、洗面器、
瞬間湯沸かし器などが点々と散らばった。
爆発した5階の部屋では火の勢いがみるみる強くなった。そのため、最上階の6階に13人が取り残された。
平日の正午近かったので、多くが高齢者で、口々に「助けて!」と叫び続けた。
消防士が建物内に突入し、放水しながら進み、逃げ遅れた人を救出した。
消防士は計21人で、「爆発した部屋への放水」、「延焼抑止」、「逃げ遅れた人がいないかの確認」、
「水源の確保」の4つのチームに分かれ作業を遂行した。完全に鎮火したのは午後0時45分ごろだった。
マンションの管理責任者によると、爆発と火災のために、同マンションの30世帯が居住できなくなったので、
ホテルを手配したという。多くの住民が影響を受けたため、県政府は対策指揮部を立ち上げた。
爆発を起こした部屋は、長期にわたり人が住んでいなかった。都市ガスが通じている部屋だったが、
消防によると、室内で液化ガスのボンベ数個が見つかった。原因はまだ特定できないという。
同事故で死傷者は出なかった。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1018&f=national_1018_060.shtml