俺がまだまだ元気な両親から与えられたものはとてつもなく大きい
家族の愛情
諦めなければ、どこからでも逆転できる
この2つを身を持って示してくれたことは、自分の人生そのものだと思ってる
両親は本当におしどり夫婦で、俺ら子供たちの前では一度だって喧嘩をしたこともないし
それどころか映画やテレビを見てる時には、お袋が親父の膝の上に乗ったりしてるのを見せられてた
親父は厳しい人ではあったけれど、お袋は優しくて、その頃は経済的には豊かではなかったけれど幸せだった
家族ってこんなものなんだって、それが自分のベースになっている
そんな親父が50を超えた頃、俺が大学に入った頃、会社からリストラされた
リストラされた親父がどうなるのかと思っていたら、昔からの夢だったから、と事業を始めたわけだ
心配して、大丈夫か?と聞く俺にお袋は、わたしはお父さんを信じてるから。万が一の時にも迷惑はかけないからなんて笑ってる
そんな寂しいこと言うなよ。万一の時は俺が身を粉にして働くから
と返したけれど、不安はないわけじゃなかった。夏休みには夜警で金を貯め始めたりしていたw
そんな俺の心配を他所に、親父は大成功しちまった。
10年弱働いて結構な額の資産を作って引退しようかという時になって俺に、後を継ぐ気はあるか?と聞いてくれたけど
後から息子が社長ですなんて言っても誰も納得しない、創業以来の部下に席は譲るべきだと、断った
ていうのは、当時の俺にも夢があったからではある。
進学をしたかったんだよね。社会人だったけれど、工学を学びたくて大学院に改めて行きたかった。
社会人として10年近く経ってて貯金もあったし、なんとかなるわいと思ってたんだけど、結局貯金は使わなかった。
試験にも受かり、会社もやめて新生活を始めていこうとしていたところで
親父が俺が大学時代に仕送り貰うのに使っていた講座の通帳を差し出して一言、おめでとう。さすがは俺の子だよ、と、言ってくれたから。
そこには少なくない金額が入ってた。仕事をしてる間も、ずっと積み立てていたらしく、定期的な入金があった。けれど、金よりも何よりも、その一言が嬉しかった。
さすがは俺の子だよ認めてもらえたようで、ほんとに嬉しかった。
http://anond.hatelabo.jp/20131014005616