http://news.nifty.com/cs/item/detail/gendai-000195032/1.htm ソフトバンクの孫正義社長(56)が銀座の中央通りにある「ティファニー銀座本店ビル」を高値で買ったと話題になっている。
ソフトバンク広報は「ノーコメント」としか答えず、会社ではなく、個人として購入したようだ。
ロイター通信の報道によれば、孫社長の購入金額は320億円。リーマン・ショック前の07年、
外資系ファンドが380億円で取得した際に「高額取引」と注目されたが、孫社長の購入額はそれに迫る。かなり割高な投資だという。
「買収金額から得られる期待利回りが2.6%だそうですが、賃貸ビルとして運用するには3.5%の利回りが必要で、
採算が取れません。五輪がらみでこれから資金が流入し、地価が上がるという期待があるのかもしれませんが、
これ以上の価格で転売できるのかどうか」(みずほ証券チーフ不動産アナリスト・石澤卓志氏)
最近の孫社長は不動産を買い漁っている。今年2月にはシリコンバレーに1億1750万ドル(当時のレートで約108億円)の豪邸を購入したと米紙に報じられた。
港区白金台の由緒ある料亭の跡地に今年竣工した地上4階地下2階のバカでかい住宅も、
「名義は外国の不動産ファンドですが、真の持ち主は孫社長の資産管理会社と囁かれている」(不動産関係者)という。
<転売それともステータス?>
ま、巨額の個人資産がある孫社長にとっては、どれもたいした額ではないのだろう。20%を保有するソフトバンク株は連日の高値で、
ついに3日時価総額は、三菱UFJを抜いて2位に躍り出た。孫社長の資産も1兆8087億円に膨らみ、配当金だけで年間96億円だ。それにしても、
なぜ、ティファニービルを高値で買ったのか。
「ソフトバンク株の上昇に孫社長は上機嫌だそうです。孫さんは、旧軽井沢の別荘を買った時も、
他の買い手の2倍の値段を提示して購入しています。旧軽はなかなか物件が出ず、希少価値。
今回のティファニーも、銀座の一等地という意味で希少価値です。目的のためにはカネに糸目は付けない。孫さんらしい買い物です」(金融関係者)
米国で「ティファニー」は、上流階級のステータスシンボル。カネはうなるほど持っているから、あとはステータスということか。