ミツカン 高浜から美濃加茂に工場移転 南海トラフ地震対策
ミツカン、内陸へ工場移転 南海トラフ地震対策
【大隈悠、連勝一郎、森山敏男】食酢大手のミツカングループ本社(愛知県半田市)は3日、岐阜県美濃加茂市に新工場をつくると発表した。
南海トラフ巨大地震で浸水被害が予想される愛知県高浜市の中部工場を来年8月に閉鎖し、納豆の生産ラインを移す。内陸部への移転で災害リスクを分散する。
南海トラフ地震の被害想定特集
「生産拠点を複数持つことで、安定供給を目指す」。ミツカン側は移転の理由をこう説明する。
中部工場は2000年に操業を始め、比較的新しい。それでも移転するのは、南海トラフ巨大地震で想定される周辺の最大震度が7で、
海の近くにあり、最大4メートルの津波が到達すると予測されるからだ。
雇用がなくなる高浜市と、生まれる美濃加茂市では、明暗が分かれた。
http://www.asahi.com/business/update/1003/NGY201310030043.html