[黙っておれぬ!松崎菊也 ひねくれスポーツ論]
長嶋さんにどんどん似てきた原監督
長嶋語というのがあった。代打を送ろうと「アンパイア」と審判に声をかける時に
「バンパイア!」と声をかけちまったらしい。世界陸上のリポーター役で、
世界新記録を出した直後のカール・ルイスに「カール、カール、カールカール!」
と呼びかけたが、気づいてくれなかったもんで、その後に続けた言葉もすごかった。
「私の呼びかけに対して、いまいち顔の線が合わなかったのが残念です」
訳わからないが言いたいことは分かる長嶋語。一方、言いたいことをかなり斟酌
しなければ解読不能なのが原辰徳。セ・リーグ連覇の夜、優勝インタビューはすごかった。
「(2位の)阪神が負けていたことは試合前に聞いて分かってました」と言うべきところ、
「阪神が優勝したことは試合前に聞いて分かってました」と言ってしまった。
東京ドームに詰めかけたファンが一瞬わが耳を疑い、ザワザワと反応しはじめた。
かなりのファンが「阪神が優勝??」「何言ってんだよ原!」と思ったに違いない。
恒例のビール掛けの挨拶では、「今日は思う存分、騒いでください」と言うべきを
「今日は思いのほか、どうぞ騒いでください」と言った。
プロ野球の監督が妙な言葉を発するのは長嶋茂雄でファンも慣れているが、
後継者と持ち上げられて名監督になりたいわりには、言葉まで長嶋を
継承している原辰徳。しかも采配まで妙なことになっている原辰徳は心配だ。
帯状疱疹にかかった阿部に「今は治療に専念しろ。クライマックスシリーズに
間に合えばいいのだから」と諭して休ませるならともかく「本人のたっての希望で」
代打で出場させ、最終回の守りではキャッチャーとして座らせるなど認識不足も甚だしい。
(
>>2以降に続く)
日刊ゲンダイ 2013年9月25日
http://v.gendai.net/q?uid=1&sid=A817&i=article%2Fdetail&aid=303572&p=1 (
>>1の続き)
帯状疱疹は入院加療もありうる。ひどくなると脊髄に薬剤を注入する施術も
行われる大病である。鼻風邪とはわけが違うのだ原辰徳。発病した選手の
「本人のたっての希望」だからと試合に出すなんて、とんでもない。いわんや試合後に
ビールを浴びせるなどもってのほか。監督として管理不足のそしりを受けるべき無知。
原辰徳よ、帯状疱疹発症の原因はたいていの場合「ストレス」なのだ。中心選手にストレスを
ためさせる采配はいずれ破綻する。譲るのなら早いうちに松井秀喜に監督を譲ったほうがいい。