エリート教育に望みたいこと
■うさみのりや氏
うさみのりや氏という元官僚の書くブログがとても面白い。略歴によれば、東大経済学部を経て経済産業省に入省し
電機・IT分野を担当していたが、現役中に、「三十路の官僚ブログ」というブログで、官僚生活の給料や生活などの内幕話を公開し、
その後退職するが、大手外資系に転職したり、米国のビジネススクールに行って箔をつけてコンサルタントになるというような、
『ありがち』で『かっこいい』転身をはかるでもなく、本当のところ何をしている人なのかよくわからない。わかっているのは、
ゆるくて愉快なブログを書いていることと、最近メルマガを始めたことくらいだ。だけど、このブログが本当に面白い。
(略)
■注目した記事
その、うさみ氏の記事の中でも、下記の記事(部分)には特にはっとさせられた。
日本の(少なくとも文系)教育って言うのは「頑張れば頑張るほど市場から、リスクから遠のくように出来ている」んですよね。
小さな頃から「自分のしたいことを自由にする」とか「自分の興味があることを極める」だとかいったことよりも共同体の倫理に従うことが美徳とされる。
(今は変わったのかもしれないけれど)名門校であれば中高時代はアルバイトを禁止され、「文武両道」といいつつも座学に励むことが奨励される。
大学に入っても、社会との接点はほとんどなく、法学部生は大学と予備校のダブルスクールに励み、
経済や経営の学部はその名とは裏腹に象牙の塔にこもり勉強を続け、文学部や社会学部はますます世間から遊離する。というような感じ。
東大の同級生の結婚式に行ったのだけれど(↑の引用元:
http://blogos.com/article/70256/?axis=b:13610)
(略)
恐怖で狭い己(おのれ)に固執するのではなく、そんな己を笑い飛ばすことの出来る度量を持つ人材が増えれば、
日本も停滞の極みから脱することができるに違いない。日本人の本来持つ良さも、再び引き出されてくるはずだ。
http://blogos.com/article/70502/