週刊文春の記事の大要
週刊文春九月十一日号が入手できず、読めなかった大勢の人のために、同誌に掲載された「慶応高校生恐喝で退学になった自民党有力二世議員の息子」と題する記事について、その内容を紹介してみよう。
以前、早大生が美人局事件を起こして話題になったけれど、実は慶応でも同じようなことをやっていたグループがあるらしい。それも大学でなく、慶応義塾高校。
その中の一人が、今年の春以降、校内で大掛かりな恐喝事件を起こし、退学になっている。そいつは幼稚舎上がりの、ある国会議員の息子だ」。
この問題の事情を知る塾高校生が語る。
「あいつは落生≠ニ呼ばれる留年した生徒が集まっている十人ぐらいのグループにいた。あいつはピアスをつけていた。
入学した時は金髪だったとか。もともと素行はよくなかった。女友達も多かったようだ」。
別の塾高生も語る。
「今年の五月か、六月ころのこと。あいつが二年生を脅かして金を要求した。その二年生が、今度は一年生に同じ事をやった。
これが学校にバレて、そこから芋づる式にあいつの存在が発覚し、あいつは最終的に自主退学扱いになったようだ」。
六月には学年ごとの集会が開かれ、校長先生から風紀の乱れを注意する話もあったという。
記者が、慶応義塾高校に事件確認を求めたところ「個人に関する情報については答えられない」
という回答が返ってきた。
名門を誇る慶応義塾もこの事件のために大荒れに荒れていたのは確かなようである。
その手口について聞いてみると、実際に恐喝を受けたという生徒は
「あいつのグループにちょっとしたことで因縁をつけられた。
トイレに連れ込まれ、血が出るまでポコポコに殴られたあと、食堂の裏に引きすえられ、あいつが『キャッシュあるのか』と聞いてきたが、黙っていると腕にタバコの火を押し付けてきた。 結局十万円近いカネを要求せられ、持っていった」と語った。
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