小中学校に高線量地点 栃木・那須地域
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栃木県北部の那須地域では、最優先で除染されるはずの小中学校でも、
局所的に空間放射線量が依然高いことが、住民の調査で分かった。
住宅の除染に追われ、学校は限定的にしかできなかったためだ。
福島第一原発事故から二年半。地元自治体はようやく、学校での除染を本格化する。 (石井紀代美)
東京電力福島第一原発から約百キロ南西にある那須塩原市。
自治会組織「関谷・下田野地区 未来を考える会」は、地元の市立関谷小学校で今年五月、
グラウンド以外の学校敷地内の線量を、学校側の了承を得て測った。
グラウンド周辺の芝生、校庭を囲む土手、倉庫や鉄棒、ウサギ小屋周辺など四十カ所の線量(地表五十センチ)は
平均毎時〇・四七マイクロシーベルトで、国基準(同〇・二三マイクロシーベルト)を大きく上回った。
最高値は倉庫の雨どい付近で同一・一八マイクロシーベルト。地表面では同一〇・六〇マイクロシーベルトに達した。
同校は指摘を受け、雨どいの周囲を立ち入り禁止にしたが、鬼ごっこや隠れんぼで、入ってしまう児童もいる。
その後、市も関谷小など小中三校を調べ、同様の結果が出た。
考える会の高田昇平会長(63)は「最低限、国基準は下回るようにしてほしい」と訴える。
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隣の那須町も一一年度に全十七小中学校でグラウンドの表土を除去。
今年七月の測定では、グラウンドは国基準以下。それ以外は多くの地点で上回った。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013091202000111.html 依頼109