作家の室井氏「東京五輪歓迎の雰囲気にはついていけない そんな自分に罪悪感を抱いてしまうのが怖い」

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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130911-00000007-sasahi-soci


室井佑月 東京五輪決定も「世の中の雰囲気についていけない」〈週刊朝日〉

dot. 9月11日(水)16時10分配信

 56年ぶりに東京でオリンピックが開催されることとなった。
その直前の最終プレゼンで、安倍晋三首相は安全性を強調したが、作家の室井佑月氏は疑問を呈する。

*  *  *
 法案成立後からずっと放置されていた「子ども・被災者支援法」は、放射線量基準値を決めないまま、
福島県内33市町村を「支援対象地域」に指定するようだ。復興庁がそんな基本方針案を出してきた。

 線量を基準にしたら、もっと広い範囲に対象が広がりそうだからじゃないのか。ホットスポットが見つかった場所の放射線測定費として、
国はこれまで6億4千万円の予算をつけたが、結局、原子力規制庁はなんにもしなかった。

 ほんとうにそれで大丈夫なの?

 この夏、増え続ける汚染水の問題が出てきた。しかし、それはオリンピック招致のニュースで消されてしまった感じ。
収束の目処がつかない原発のニュースは暗いから、オリンピックの明るい話題にしましょうってことじゃないよね。

 こういった世の中の雰囲気についていけない。そして最近ではそういった自分に、罪悪感を抱くようになってきた。
まるで、世の中を暗くしている元凶が自分なのではと思えてきたりして。そういう気持ちにさせられてしまう雰囲気が怖い。

 かろうじて雰囲気に流されていないのは、子供の親だからだと思う。