http://mainichi.jp/select/news/m20130823k0000e040214000c.html 中国東方航空の鹿児島?上海間の路線維持を目的に、鹿児島県が職員らを上海に派遣している研修事業について、
伊藤祐一郎知事は23日の定例記者会見で、10月以降は継続しないことを明らかにした。
9月県議会に提案する補正予算案に事業費を計上しない。「年度内はある程度の(搭乗率の)数字を見込めるところまで来た。目的はほぼ達成できた」と理由を説明した。
民間人の派遣枠を残すという選択肢については「いろいろ考えたが、相当改善されているので推移を見る」とした。来年度以降、
日中関係の悪化などで搭乗率が急落した場合は「その時点で判断せざるを得ない」とした。
県によると、搭乗率は5月に32%と急落したが、県のテコ入れで8月は予約率ベースで69%と採算ラインとされる6割を超えた。また、
10月以降は県内の経済団体や観光関係団体が1500人規模で利用するなど今後も一定の搭乗率が確保できると判断した。
県は当初、1億1800万円で職員と教職員計1000人の年度内派遣を計画。6月議会に提案したが、県民や県議会が反発したため、
民間を加えて300人とする7?9月分の事業費3400万円を盛り込んだ予算案を再提出。可決され、今月21日までに176人が派遣されていた。