不倫の末、恋敵を窃盗犯にでっち上げ 米の裁判官を逮捕
【ニューヨーク=中井大助】米ウェストバージニア州の裁判官が不倫相手の夫をおとしめるため、捜査機関を不法に操った疑いがあるなどとして、
連邦捜査局(FBI)と地元警察は15日、この裁判官を逮捕した。FBIによると、警察官に指示してでっち上げの容疑で夫を逮捕したり、
起訴を決定する大陪審に働きかけたりしたという。
FBIによると、1997年から裁判官を務めてきたマイケル・ソーンズバリー容疑者(57)は、2008年から秘書と不倫関係にあり、
夫と離婚させようとしたが、数カ月後に秘書の方から関係を解消された。そこで知人の警官に指示。
夫が職場の石炭処理工場からくず鉄を盗んでいる疑いがあるという不当な捜査書類を作成させ、夫の逮捕につなげたという。
容疑者はさらに、職権を生かして、大陪審の仕切り役となる陪審長に自分のビジネスパートナーの男性を指名。捜査令状などを発令して起訴に持ち込もうとした。
しかし、陪審長との個人的関係が明らかになり、失敗したという。12年にも、夫がけんかに巻き込まれた際に検察官に働きかけ、不当に重い刑を科そうとした疑いがある。
今回の捜査で、不当に書類を作成した警察官らは逮捕されていない。
http://www.asahi.com/international/update/0816/TKY201308160212.html