子ども11人をレイプして服役していた男に恩赦→抗議殺到で恩赦撤回
【8月6日 AFP】モロッコ国王シディ・モハメド6世(Sidi Mohamed VI)が4日、連続児童性的虐待で有罪になり服役していた
スペイン人のダニエル・ガルバン・ビーニャ(Daniel Galvan Vina)元受刑者(63)に与えた恩赦を撤回したことを受け、スペイン警察
は5日、同国南東部のムルシア(Murcia)で同元受刑者の身柄を拘束した。同国の内務省報道官が明らかにした。
同元受刑者は、4歳から15歳までの11人の子どもを強姦(ごうかん)し、2011年9月に禁錮30年の有罪判決を受けモロッコで服役
していたが、今年7月中旬のスペイン国王フアン・カルロス1世(King Juan Carlos)のモロッコを訪問後にモハメド6世から恩赦を与えられ、
7月30日、他の47人のスペイン人受刑者とともに刑務所から釈放されていた。これに対し、モロッコ国内で激しい抗議の声が上がっていた。
これについてモロッコの法務省は、ガルバン元受刑者を含む48人のスペイン人受刑者に対してモハメド6世が恩赦を与えたのは、
スペイン国王から要請があったためとしていた。一方スペイン王室は、国王はこれら受刑者48人の釈放を求めたのではなく、モロッコで
服役しているスペイン人受刑者の処遇について関心を寄せたにすぎなかったと伝えた。
スペイン内務省の報道官によると、一時はムルシア大学(University of Murcia)で勤務したこともあるガルバン元受刑者は、同国の首都
マドリード(Madrid)に身柄を移送された後、同元受刑者の今後の措置を決定する全国管区裁判所(National Audience)に出廷することに
なっている。(c)AFP/Anna CUENCA
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2960223/11137713