マルウェアに感染して詐欺られそうになったので警察に行ったら児童ポルノ法違反で逮捕
日本で2013年の5月に国会に提出された児童ポルノ禁止法の改正案では「単純所持の禁止」が議論のポイントになっていますが、すでに禁止となっているアメリカで、
ある男性がマルウェアに感染したPCを持ち込んで警察に質問をしに行ったところ「児童ポルノ所持」の容疑で後日逮捕されるという事例が発生しました。
**FOR IMMEDIATE RELEASE**
https://www.facebook.com/notes/prince-william-county-police-department/for-immediate-release/539643792751725 Jay Matthew Riley容疑者(21歳)が所有している児童ポルノを自宅のPCで閲覧中、突然画面上にFBIからの警告として「罰金を今すぐ支払わなければ、犯罪捜査の対象になってしまう」
というポップアップメッセージが表示されました。メッセージを読んだ男性は、児童ポルノを閲覧中にも関わらず、どういうわけかワシントン州ウッドブリッジにある警察署に行き
「自分に逮捕状がでているかどうか」を確認するという事態に陥りました。
事情を理解した警察署員がRiley容疑者のPCを確認すると、児童ポルノ法に触れる不適切なメッセージおよび、ミネソタ州在住の13歳女子のわいせつ画像を含む写真が見つかりました。
さらに、警察が後日Riley容疑者の自宅を捜査したところ、「児童ポルノの所持」などの容疑で逮捕されたとのことです。
実はRiley容疑者のPCにFBIからのメッセージを表示したのは「ランサムウェア」と呼ばれるマルウェアの一種で、2012年の8月からFBIが注意喚起をしていたもの。
ランサムウェアはPC内のファイルやシステムを使用不能にし、その復旧と引き換えに金銭を要求するマルウェアですが、今回のケースでは容疑者の検挙に一役買うという、なんとも皮肉な結果になりました。
http://gigazine.net/news/20130730-ransomeware-help-police-to-arrest-man/