中国:江元主席、キッシンジャー氏と会談
毎日新聞 2013年07月22日 22時56分
【上海・隅俊之】中国外務省は22日、江沢民元国家主席が今月3日、上海で米国のキッシンジャー元国務長官と会談したことを明らかにした。
江氏の動向が明らかになるのは、4月に江蘇省での水利施設視察を香港紙が伝えて以来。江氏は既に完全引退しているが、
外務省が2週間以上も前の動向を明らかにするのは異例で、共産党内での存在感を示す狙いもあるとみられる。
会談は、江氏と王冶坪夫人が上海の迎賓施設・西郊賓館にキッシンジャー氏や夫人ら一家を招く形で行われた。
会談で、江氏は習近平国家主席と電話で話したことを明かした上で、「中国のように13億人もの人口がある大国は強力な指導者が必要」と指摘。
「(3月に国家主席に就任した)習氏は非常に能力があり、知恵のある指導者だ」と絶賛した。
また、新疆ウイグル自治区で6月末に起きた襲撃事件について「果断に決断し、情勢を迅速にコントロールした」と評価。
6月上旬の米中首脳会談についても「多くの問題について意見交換し、中米関係の発展に非常に有益だった」と述べるなど、習氏の立場を支持する姿勢を強調した。
http://mainichi.jp/select/news/20130723k0000m030103000c.html