再稼働抗議行動の男に有罪判決 福井地裁、懲役2年
関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)の再起動への抗議行動で、
警備員に発炎筒を投げつけ、けがを負わせたなどとして、器物損壊や傷害などの罪に問われた
静岡市駿河区、中核派活動家川崎二男(ふたお)被告(61)の判決公判が17日、福井地裁であった。
鵜飼祐充裁判長は、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。
川崎被告は不当判決として即日控訴した。
鵜飼祐充裁判長は判決理由で「警備員への脅迫や暴行は原子炉の再稼働に影響を与える行動ではなく、
弁護側が主張する正当行為は成立しない」と述べた。
また「点火した発炎筒を使った危険性の高い犯行である。公判中、反省の態度も見られない」と非難した。
判決によると川崎被告は昨年6月30日午後3時半ごろ、おおい町の大飯原発敷地内のトンネル付近で、
警備会社の車両内に、火のついた発炎筒を置いて車両を損壊させたほか、警備員の左腕に発炎筒を押し当て、
全治2週間のやけどを負わせた。
17日の判決公判で川崎被告は、胸に「再稼働反対」と書かれたTシャツを着て入廷した。
鵜飼裁判長は上着などを着用して文字を隠すよう川崎被告に求めたが、拒否したため退廷を命じ、
被告不在で判決を言い渡した。
※川崎二男被告の「崎」は正しくは右上が「立」
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/accidentandincident/44167.html