[ドラフト情報]桐光学園・松井裕樹株大暴落
神奈川大会を勝ち進む中 ソフトバンク、中日、広島、ヤクルトが続々方向転換
◆成長度と故障に不安
「完成度はほぼ100%と非常に高い。ただ、これがむしろネックになるかもしれません」
某在京球団のスカウトがこんな指摘をする。桐光学園(神奈川)のエースで
今秋ドラフトの最大の注目株である松井裕樹(3年)のことだ。
昨夏の甲子園で大会記録となる1試合22奪三振をマークし、一躍注目を集めた松井。
夏の甲子園切符をかけた14日の神奈川県大会初戦の相洋戦は、2失点完投勝利。17日の3回戦
(対上矢部戦)は五回コールド勝ちで出番なし。「準決勝、決勝にピークを持っていけたらいい」と、
試合後の本人は先を見据えていた。が、ここにきてプロの評価は下り坂なのだという。冒頭のスカウトがこう続けた。
「松井は最近で言えば斎藤佑樹(日本ハム)がそうだったように、球速、変化球の精度などが
高校の時点で完成されている。逆に言えばプロに入っての伸びシロには期待できないということです」
また別の球団の編成担当は松井独特のフォームについてこう語る。
「松井は、特にスライダーを投げる時、テークバックで背中の後ろの深いところまで肘が入る。
肩甲骨の可動域が広いからこそなんですが、これだと肘、肩に大きな負担がかかる。
高校時代とは違って肩、肘の強(きよう)靭(じん)なスタミナが要求されるプロで、
松井は耐えうるのか。不安があるのが正直なところです」
独特な投球フォームがむしろ、ネックになるというのだ。
「松井には1位でいくだけの魅力は十分にある。ただ、プロに入ってからは走者を置いてのクイック(モーション)が課題になるだろうね」
松井の投球を視察したDeNAの高田繁GMはこんな印象を抱いた。
DeNAにとって松井は、地元出身のスター候補でドラフト1位指名する可能性が高い。
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>>2以降に続く)
2013年7月18日の日刊ゲンダイ
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