[米球宴情報]選出された日本人選手2人のクラブハウス内の奮闘記
◆ダル ソファくつろぎ事件 「まるで王様」
メジャーリーグのクラブハウスは豪華だ。球団によってまちまちとはいえ、
部屋の中央にはたいていふかふかのソファがドンと置かれていて、各自、リラックスできる。
そこで映画を見ても、同僚とトランプに興じても構わない。試合前の緊張感を
やわらげるのが目的らしい。ただし、ルーキーがそこに座るのはご法度。
年齢は関係なしで、1年目の選手はソファでくつろぐことを禁止されている。
そんなメジャーの「アンリトンルール(明記されない決まりごと)」を知らなかったがゆえに、
ナインから浮いた苦い経験を持つのがレンジャーズのダルビッシュ有(26)だ。キャンプから
マネジメント会社、代理人、契約するスポーツメーカーの関係者や個人的な通訳を従えて
球場入り。運転手にドアの開け閉めまでさせる態度が、ただでさえルーキーらしくないと不評だった。
そこへもってきてクラブハウスのソファについ腰掛けてしまった。ダルにしてみれば、一日でも早く
ナインに溶け込みたい一心だったに違いないが、この態度が他の選手には「傲慢」と映った。
「アイツはまるで王様のように振る舞っている」
ナインのひとりがこう吐き捨てたのは、そんな背景があったからだ。
もちろん、2年目の今季は、ソファでくつろぐのもOK。「王様のようなルーキー」が1年かけて
強豪チームのエースの座を勝ち取り、球宴にも選出された。ソファにも堂々とふんぞり返れる。
(
>>2以降に続く)
2013年7月17日の日刊ゲンダイ
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