竹中平蔵「既得権益が抵抗するけど経済成長には移民受け入れは不可欠」

このエントリーをはてなブックマークに追加
1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です

「人口減社会でも成長できる」
田原: もう1つ、アベノミクスに反対している人たちが言っているのは、
「人口減少社会で成長なんてあり得ない」ということだけど、これはどうですか?

竹中:それは、1人当たりの所得は何%増えますか、ということですよ。
つまり、生産性が何%増えますか、ということと、でも人口はたしかに減りますから、そこから人口の減少率を引けば、それがマクロの成長率になるわけです。
だから、どっちが高いかの問題ですよ。労働生産性の伸び率って2%、3%とかできるでしょう。そこで、人口の減少率が1%弱だったら、それは成長するに決まっているじゃないですか。

田原:つまり、人口減少社会でも成長があり得る、と。それと僕はいちばんの問題だと思うのは、
つまり、長期と短期の問題をごっちゃにしているところだと思う。たとえば、
30年後、50年後には今の人口が1億人を切って、
8,000万人とか7,000万人になると、長期的には消費は落ちるでしょうね。
でもそれと、短期の3年、4年の話とは違うでしょう。それをごっちゃにしているんじゃないか、と。

竹中: それと、本当に10年、20年のタームだと、移民を受け入れればいいんですよ。
それで、普通はアメリカでもオーストラリアでも成長戦略を議論する場合には、必ず最初に移民の問題を議論するんです。

(続く)