中1自殺 いじめ原因か 「死にたい」友人に相談 奈良
2013.7.6 13:54
「はみられて、しんどい」「自分はいらん子なんかな?」
奈良県橿原市で3月に自殺した公立中1年の女子生徒=当時(13)=が生前、同級生から仲間外れにされたとして「これはいじめ。もう死にたい」と友人に泣きながら相談していたことが5日、学校関係者らへの取材で分かった。
自殺の原因にいじめの可能性が浮上した。
市教育委員会の吉本重男教育長は6月、学校が実施した生徒アンケートに「いじめをうかがわせる回答があった」としながら、自殺との因果関係は「低い」と否定。
学校は「家庭内の悩みを聞いている生徒もおり、自殺の原因は分からない」としている。
関係者によると、女子生徒は親しかったグループで度々無視され、昨秋ごろから孤立しがちになった。無料通信アプリのLINE(ライン)上では、女子生徒が読めないように設定し、「うざい」と書き込まれることもあった。
女子生徒は2月末〜3月初旬に「はみられて(仲間外れにされて)しんどい。死にたい」と複数の友人に泣きながら相談。
自殺の数カ月前には、自分のノートに同級生の名前を挙げて「何かしたんかな? 自分はいらん子なんかな? 死ねるもんなら、死にたい」と書いていた。
複数の生徒によると、女子生徒は両親の再婚についても陰口をされていたという。
女子生徒は3月28日朝、部活の試合のため自宅を出た後、近くのマンション7階から飛び降りて自殺。携帯電話の未送信メールに「みんな 呪ってやる」と記していた。
「苦痛 分かって」 遺族 悲痛の会見
女子生徒の遺族は5日、橿原市で記者会見し「陰湿ないじめがどれだけ苦痛を与えるのか分かってほしい」と訴えた。
遺族は、同級生による無視や部活動における嫌がらせ、インターネットを使った家庭についての陰口などのいじめを女子生徒が受けていたと知ったのは、自殺後のことだったと説明。
知らせてくれたのは複数の生徒だったといい、「私たちはいじめを知らなかった。生徒さんたちが勇気を持って伝えてくれた」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130706/crm13070613570002-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/images/news/130706/crm13070613570002-p1.jpg