昨年9.6%など視聴率が散々だったプロ野球オールスターゲーム、今年ダメなら来年以降は地上波中継撤退も

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栗山監督 お願いだから大谷を球宴でも投げさせてくれ
昨夜は6回3失点 試合をつくれるルーキーのひのき舞台での二刀流実現は球界の総意

◆「翔平の起用法は聞かないで」
 6回3失点なら十分合格点だろう。26日のソフトバンク戦に先発した日本ハムのルーキー・
大谷翔平(18)のことだ。初回は内川、二回は長谷川に、高めに浮いた速球を本塁打された。
味方が試合をひっくり返した直後の六回は、この回先頭の中村に安打を許してリズムを崩す。
次打者にも四球を与えてピンチを広げ、同点に追い付かれた。肝心な場面で制球ミスをするし、
走者を背負ってから安定しない。課題残しは相変わらずとはいえ、またしても試合はつくった。

 ここまで4試合に先発して、すべて3点以内に抑えている。火だるまになった経験は、一度もない。
試合後の栗山監督は「目的意識が初めてはっきりと見えたよ」と、その成長を認めた。高卒1年目の
ルーキーが、プロ球界では“未体験ゾーン”の二刀流に挑戦。それだけでも意義も価値もあるのに、
投打でそこそこ結果を出している。7月19日からの球宴出場も決まり、ファンの多くはひのき舞台での
二刀流を見たいはずだ。なのにパ・リーグの指揮を執る栗山監督が、なぜか二の足を踏んでいる。
大谷の球宴での二刀流起用について、「まずは他のチームの選手の起用法を考える。他チームの選手を預かる
責任があるから。(大谷)翔平の起用法は(出場選手が)出揃ってから決める。まだ聞かないで」と逡巡しているのだ。

 大舞台を沸かせることで大谷人気がさらにアップすれば、日ハムはもちろん、他の5球団にとっても
プラスになる。25日現在、パ・リーグの1試合平均の観客動員数は昨年のそれと比べて微増も、
客が入る上位2球団のソフトバンクと日ハムは減少。ソフトバンクは1試合平均1673人、
日ハムは578人のマイナスだ。首位を走るロッテにしても、1試合平均で昨年を338人下回っている。
大谷が球宴で二刀流を実現、フィーバーぶりに拍車がかかれば、パの各球団は後半戦で恩恵を受ける。

(続く)

2013年6月27日の日刊ゲンダイ
http://v.gendai.net/q?uid=1&sid=A817&i=article%2Fdetail&aid=297917&p=1
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