さいたま 組長の裁判員裁判で厳重警備
抗争相手の殺害を指示したとして起訴された暴力団組長の裁判員裁判が、
さいたま地方裁判所で始まり、裁判員の安全を守るため、
すべての来庁者の持ち物の検査が行われるなど厳重な警備の下で審理が行われています。
5年前の平成20年4月、埼玉県ふじみ野市で、暴力団幹部がけん銃で撃たれて殺害され、
対立関係にあった山口組の幹部で暴力団組長の落合益幸被告(65)が、
抗争相手を殺害するよう配下の暴力団員に指示したとして、組織犯罪処罰法違反などの罪で起訴されました。
検察は去年、裁判員に危険が及ぶ恐れがあるとして、
裁判官だけで審理するよう求めましたが、裁判所は請求を却下しました。
この裁判員裁判が15日からさいたま地方裁判所で始まり、
裁判員などの安全を守るため、朝から正面玄関以外の出入り口を閉鎖したうえで、
金属探知機を使ってすべての来庁者の持ち物検査を行うなど厳重な警備が行われています。
審理は午前10時から始まり、
落合被告は「殺害の指示も共謀も一切していない」と起訴された内容を否認しました。
検察が裁判員を参加させないよう請求したケースは全国で2件目で、
請求が認められなかったのは初めてということで、
判決が言い渡されることし7月までのおよそ2か月間にわたって厳重な警備の下での審理が続くことになります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130515/k10014587981000.html