◆仙台国際ハーフマラソン(12日、仙台市陸上競技場発着=21・0975キロ) 男子は
今夏のモスクワ世界陸上マラソン代表の川内優輝(26)=埼玉県庁=が1時間3分30秒で10位に終わった。
沿道からヤジも飛び、代表選手の厳しさを実感。メクボ・モグス(日清食品グループ)が1時間1分54秒で優勝した。
最初の5キロを想定よりもハイペースで入った川内は10キロ過ぎで早くも顔をゆがめた。
先頭を行くモグスらケニア人3選手に大きく離され、2位集団でもトップに立てない。
そんな世界陸上代表選手に沿道も厳しかった。「お前、なめてんのかよ!」「外国人を追えよ!」
「情けねえよ!」。厳しいヤジのオンパレード。「頑張らなきゃ」と発奮したが、順位は上がらない。
結局、目標の表彰台はほど遠く、10位でフィニッシュした。
今月はスピードをつける目的でハーフマラソン5レースの出場を計画。
3戦目の今回は63分台を見据えていた。結果は目標タイムをクリアし、
4位だった前回大会よりも19秒早かったが、周囲のライバルには競り勝てなかった。
思わぬヤジには「日本代表になって周りの雰囲気も変わってきた」と日の丸を背負う責任を実感し
今後への発奮材料にした。
今大会は女子代表の野口とともに出場。野口がアテネ五輪女子マラソンで金メダルに輝いた
04年は高校3年生。当時は両足に負傷を抱え、満足いく練習ができずに月間18キロしか走れない時期もあった。
「代表になるなんて全く想像できなかった」と振り返る男は雲の上の存在だった金メダリストと今回、
初対面し、新たなパワーをもらった。
19日にはぎふ清流ハーフマラソンに出場。「規格外。私ならぶっ倒れます」と野口を驚かせた公務員ランナー
は、世界陸上6位以内を目標に、貪欲に走り続ける。
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