テレビ通販ですっかり人気者となった高田氏は、作家の林真理子氏との対談の中で、今年は「覚悟の年」だと話す。
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林:ご自身でもこんなに人気が出るとは思わなかったですか。
高田:いえいえ、人気なんかないですよ(笑)。自然体でお客さんに話しかけてきただけで、
訛(なま)りも取れないですしね。
林:台本がないんだそうですね。
高田:ないです。生放送だからといって、きれいに整えてしゃべる必要もないと思うんですよね。
前に「ニュースステーション」で久米宏さんがキャスターをなさっていたとき、自由にご自分のスタイルで
しゃべられたでしょう。あれと同じように、ものを伝えるのに、こういうスタイルでしゃべらなきゃいけない
というルールはないと僕は思っているんです。自分のスタイルで、自分の言葉で、自分の訛りでしゃべるのが、
お客さんにはいちばん伝えられると思うんですね。
林:何といっても、社長のキャラクターの強烈さが見ている人にすごいインパクトを与えましたよね。
社長のお声を聞くと、ビートルズの声を聞いたときと同じアルファ波みたいなのが出て、
癒やし効果があるってテレビで誰かが言っていたみたいですけど。
高田:いや、「あの声聞いたら、夜眠れない」って言われますよ(笑)。
今は僕以外にしゃべり手が十何人、ラジオを入れたら17人ぐらいいます。
林:ときどき違う方がやっていますけど、でもやっぱり、社長がいちばんインパクトありますよ。
高田:今からの課題は、若い人がどうこれを引き継いでいくかですね。僕も還暦を過ぎて、いま64歳ですから、
「今年は覚悟の年」と言ってましてね。僕、取材のときに必ず申し上げているんですけど、
今年、過去最高益が出なかったら社長をやめることになっているんです。
林:え、そんな……。
高田:それは宣言してますから、全社員それを認識しています。それだけみんな今年2013年はすごい覚悟をもって
取り組んでいますよ。若い人には、走りながらバトンタッチしていかなきゃいけない。
若者が結集して「ジャパネット」という会社を100年続けさせろ、と号令をかけているんです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130511-00000004-sasahi-ind