ユニクロ柳井会長 「仕事ができない社員は年収100万円だ」

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>>1 のつづき
 ――「グローバル企業」として成功していますが、社員を酷使する「ブラック企業」だとの批判もでています。

 「我々が安く人をこき使って、サービス残業ばかりやらせているイメージがあるが、それは誤解だ」

 「大半が途中で辞めた人などの一部の意見だ。作業量は多いが、サービス残業をしないよう、労働時間を短くするように社員には言っている。
 ただ問題がなかったわけではなかった。グローバル化に急いで対応しようとして、要求水準が高くなったことは確か。店長を育てるにしても
 急ぎすぎた反省はある」

 ――売り上げは増やせ、その一方で残業はするな、では生身の人間は壊れませんか。

 「生産性はもっと上げられる。押しつぶされたという人もいると思うが、将来、結婚して家庭をもつ、人より良い生活がしたいのなら、賃金が
 上がらないとできない。技能や仕事がいまのままでいいということにはならない。頑張らないと」

 ――ユニクロ的なビジネスモデルの成功が、賃金が低く抑えられている元凶という批判もありますが。

 「それは原因と結果を逆にしての批判だ。安い労働力を活用し、製品価格を下げて売っているのは欧米のカジュアル衣料のH&MやGAP、
 中国の企業も同じだ」

 ――結局、日本の働き手も途上国や新興国が作る製品やサービスと同じものしか生み出せないなら、同じ賃金でやるしかないと。

 「先進国は同じ問題に直面している。戦略やマーケティングとか、もうかる付加価値の高い部門を日本におくことだ。世界中の企業が最適地企画、
 最適地生産、最適地販売に移っている」

 「日本の電機の一番の失敗は日本に工場を作ったことだ。安くて若い圧倒的な労働力が中国などにある。関税も参入障壁になるほどの高率で
 はないから、世界中にもっていける。本当は(安い労働力を使って世界中の企業から受託生産する)鴻海(ホンハイ)精密工業のような会社を
 日本企業が作らないといけなかった。個人も国内で仕事をしたいなら、付加価値をつけないといけない。単純労働で時間給の仕事でいいのか、
 それだと下がる可能性もあるのだから」