SA、アデレードでイルカ次々と死亡
相互の死因関係つかめず
SA州の海岸では、この1か月以上の間に20頭を超える数のイルカが死んでいるが、
それぞの死因の関係がまだつかめていない。
SA州環境庁は、3月5日以来23頭が死亡していると発表しており、
アデレードのハレット・コーブでも幼いイルカが一頭、死体で発見された。SA博物館職員が検死解剖をしている。
同省では、「幼イルカが死んだのは4月13日のことのようだ。
アデレード市北西部のポート川で、メス・イルカが幼イルカの死体を守っており、
アデレード・イルカ・サンクチュアリーの職員が観察している」と発表している。
クジラ・イルカ保護協会のマイク・ボスリー氏は、「幼イルカの死体を回収してみる。ただ、死因は他のイルカとは異なるようだ。
生まれた時から具合が悪いようだったから何か先天的な障害があったのかも知れない。
しかし、イルカの死亡例が続いており、いまだに原因がつかめない。しかも、幼イルカの被害が大きい」と語っている。
科学者は依然として3月のSA州海岸でのイルカと魚介類の大量死の原因を調査中で、
環境庁のアラン・ホームズCEOは、「調査は進んでいる。テストの結果で大量死の原因がつかめると思う。
魚の大量死については、プランクトンの大量発生と海水の異常高温、南からの富栄養化などが合わさった結果と思われる。
もちろん、これは証明されたわけではないが、説明はつく。ただし、イルカの大量死についてはまだ結論が出ていない。
何らかの関連があるかも知れない。少なくとも幼イルカが死んだ魚を食べた可能性もある」と語っている。(NP)
http://nichigopress.jp/ausnews/science/47804/