トイレマップ:通勤中、急に腹痛…そんなピンチに 東京23区の全駅調査
朝、通勤電車に乗っていたら急に腹痛が??。情報サービス会社のマイナビ(東京都千代田区一ツ橋1)が、そんなピンチの時に
役立つ地図を発売した。23区内のJR、私鉄、地下鉄全約700駅(同じ駅でも路線が違う場合は別の駅として集計)の
トイレ情報を現地調査した「ピンチ!マップ東京」(1000円)。他にも、お金をおろしたい▽靴のかかとが取れた▽
終電を逃した??などのピンチに応える情報も掲載し、同社は「国内初のデータブック」と胸を張る。【戸上文恵】
同社の担当編集者、市村功一さん(37)は約8年前、朝の通勤電車の中で猛烈な腹痛に襲われた。電車を降りるかどうか迷ったが、
どの駅にどれくらいの数のトイレが設置されているか分からず、我慢したという。それ以来、「またおなかが痛くなったらどうしよう」
と強い不安を覚えるようになり、朝の通勤では各駅停車にしか乗れなくなった。
「他にも自分のように苦しんでいる人がいるのではないか」と考えた市村さんは、昨秋に23区内全駅のトイレマップを企画。
約3カ月間で同じ地図編集課に所属する同僚らと手分けして、1駅ずつ訪ね歩いた。
各駅のトイレの数はもちろん、改札の中か外か、和式か洋式か、車椅子利用者らが使う多機能トイレがあるかなども調査した。
その結果、改札内のトイレの場所が一番多いのは、JR東京駅(全12カ所)だったという。このほか、駅内の現金自動受払機
(ATM)や靴修理店、駅周辺のホテルやネットカフェなどの情報も盛り込まれている。新書判256ページで通勤・通学などの
持ち歩きにも配慮した。
http://mainichi.jp/select/news/20130413mog00m040013000c.html http://mainichi.jp/graph/2013/04/13/20130413mog00m040013000c/image/001.jpg 23区内全駅のトイレマップを作製したマイナビの市村さん=2013年4月12日午後2時42分、戸上文恵撮影