スペイン王女に出廷命令 相次ぐ汚職疑惑に国民の反応は?
スペインの裁判所は3日、フアン・カルロス国王の次女クリスティーナ王女(47)に対し、
夫ウルダンガリン氏の公金横領疑惑に関与した疑いで、27日に出廷するよう命じた。
裁判所の文書によると、王女の夫のビジネスパートナーだったトレス氏が証拠として
提出したメールの内容などから、王女が夫の不正に関与していた可能性が高まったという。
ホセ・カストロ判事は、王女を召喚しなければ「法の下の平等」の原則に反すると述べた
(スペインの法律では国王のみ刑事免責が付与されている)。
王女の夫で元ハンドボール選手のウルダンガリン氏は、会長を務めていた非営利団体を通じ地元政府から資金を不正に取得していたとして、
2月に捜査当局の聴取を受けていた。ウルダンガリン氏は疑惑を否定している。
カストロ判事は、夏までに王女夫妻に対する訴追を進めるかどうかを判断する見通しだ。
王室報道官は3日、今回の裁判所の決定について「驚きだ」と述べた。
海外各紙はスペインの王室メンバーが出廷を命じられたのは前代未聞と報じ、国民の反発がさらに強まることを懸念した。
【スペイン王室の立場】
カルロス国王は昨年4月、国民が不況で苦しむ中、高額の費用をかけてアフリカでゾウ狩りをしたことが明らかになり、謝罪していた。
今回の一件で、国王はさらに窮地に立たされたと海外各紙は報じた。
スペインの有力日刊紙「エル・ムンド」の最近の世論調査によると、約45%が長男のフェリペ皇太子に王位を譲るよう求めているという。
http://newsphere.jp/world-report/20130405-1/