オランダ ガス採掘で地震急増

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自宅ガレージの壁にできたひび割れを見せるElze Schollemaさん
http://news.so-net.ne.jp/photos/19/2936747/10521780.jpg

48歳のマルサさんは「ここには25年も住んできましたが、ここ5年間で地震が頻繁に起こるようになりました」とAFPに語った。
「引っ越したくはありません。ここで生活を築いてきました。でも、いつか大きな地震が起こるのが怖いのです」

これらの地震は、大規模なガス採取によって地下に生まれる巨大な空洞が原因で「自然に」起こるものだが、
同国の鉱業を監視する公的機関「SoDM」のヤン・デヨング(Jan de Jong)監査官が今年発表した報告書によると、
オランダがガス生産量を年間500億立方メートル以上に倍増した2000年以降、地震発生頻度はますます増えているという。
SoDMの統計によると、1991年〜2000年には110回の地震が発生したが、00年〜13年の間には500回以上に増加した。

■政府にとっては「金のなる木」

「恐怖だけではありません。政府が耳を貸さないという、不安と怒りがあります」。
同地域の村、ウスウルト(Usquert)に住むMarijke Bronskemaさんはこう語る。
Bronskemaさんが持つ1階建て住宅では、ほぼ全ての窓やドア枠が長さ15センチほどの多数のひび割れでもろくなっている。

オランダ政府は2011年、財源の8%に当たる120億ユーロ(約1兆4000億円)を天然ガスによって確保した。
これがなければ、同年の財政は、金融危機のただ中にあるキプロスとほぼ同じ約6.2%の赤字となっていた。

ユーロ圏の経済危機に直面するオランダ政府にとって、首都アムステルダム(Amsterdam)や
政治の中心都市ハーグ(Hague)から遠く離れた北部が被る被害や住民の怒りは、さほど重要ではないと地元住民たちは感じている。
「ここは政府にとって金のなる木なんです」(住民のMarijke Bronskemaさん)

デヨング氏は報告書の中で、「大地震を防ぐために一刻も早く」ガス採取量を減らすよう政府に提案しているが、
ヘンク・カンプ(Henk Kamp)経済相はこれを「経済面からみて無責任」な意見であるとして即座に切り捨てている。【翻訳編集】 AFPBB News

(一部省略。詳細はサイトで)
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/812690/