ttp://6408.teacup.com/narashinohara/bbs/2692 いわゆる北総の「高額運賃」を巡る裁判の判決。まずは2010年の北総線普通運賃5%、通学定期25%の値下げを
巡る自治体補助につき、市議会の反対決議に反して専決処分で支出した白井市長に対する住民訴訟の判決が22日
に千葉地裁であり、市長の行為は専決処分として認められる要件を欠くとして住民側全面勝訴の判決が出ました。
次いで26日には北総線の運賃が高過ぎると上限運賃の認可取り消しを求める訴訟の判決が東京地裁であります
が、昨今の司法の「世間知らず」の度合いを見ると、住民側の意見が次々通る「無理が通って道理引っ込む」の
判決が続く悪寒がします。
専決処分判決については、確かに純司法的な視点で見れば「違法」なんでしょうが、ではそこで白井市の反対で
値下げがご破算になった際の影響はどう評価するのか。司法だけの視点であればそれがどうしたということで
しょうが、白井市の「反乱」で値下げが出来なかったという損失を白井市がどう負担するのか。自分達が負担
せずに値下げだけよろしく、というスタンスで共同歩調を乱すことが許されるのかどうか。
いやいや、北総の運賃が高いのが悪い、というのでしょうが、高額訴訟もそうですが、自分達が乗っている
路線の「原価」を無視して、他社と比較して高い、というある意味身勝手な論理はどうなのか。
線路使用料の問題ばかりクローズアップしますが、経営の危機とも言える時代に京成が支えてきた有形無形の
支出は完全無視です。公団鉄道からの引き継ぎでも、固定費や金利負担といった固定部分を無視して、収入比例
で線路使用料を設定しており、北総が破綻しないように京成が損を被った制度設計になっているのも無視です。
朝日が「学生の訴え」として情に訴えていますが、ならば苦しい時に支援しないで、ようやく花咲いて実が成って
きたら、「ワシらにも寄越せ」とずかずかと上がり込むようなやり方はどうなのか。井戸を掘る人への感謝、
という話がありますが、それを無視して水が飲めて当然、というような対応ですし、自治体やその議会は、
安定期に入った今になって出資して京成から経営権を奪おうとするのですから、井戸を掘らせて水が出たら
奪うような思考回路とも言えますし、実際に公言しているから始末に負えません。
(続く)