「ネット選挙解禁」によって、日本の選挙や政治報道はどう変わるのか。
J-CASTニュースは2013年3月7日、自民党の前情報調査局長で「ネット選挙」推進派の論客として知られる平将明・経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官(46)に議員会館でインタビューした。
これまでにも既存マスコミの政治報道に批判的な見解を示してきた平氏は、ざっくばらんな口調で、政治家の側から見た「政治報道」の現状、そしてこれからの展望について語った。
http://www.j-cast.com/images/2013/news169074_pho01.jpg ――マスコミによる現在の「政治報道」をめぐる状況をどう見るか。
平 政治記者は、政治家同士の人間関係、もっと言えば裏に隠れている愛憎劇みたいなのが好きでさ。
こちらが政策論議をしていても、結局は人間関係に基づく「政局」にブレークダウンしてしまう。
テレビや週刊誌はさらにそれを面白おかしく描いて、最後にコメンテーターが
「政治家は政局にうつつを抜かさず、もっと政策を議論してほしいものですよね」とため息をついて終わり。
こちらはいつも「不毛だなあ」と思ってるわけですよ。
―― 一方でマスコミが安易に「政局」報道に走るのは国民のリテラシーの問題もあるのでは。
平 確かにこれまではネットを通じた情報発信・情報収集という仕組み自体がなかったから、そういう状況が生まれていた。
たとえば「なんで何もわからないタレント議員を出すんだ」って政党はバッシングされるけど、だって受かるじゃん。
求めている国民がいるから政党はやるわけよ。
マスコミがあれだけ「堕落」しているのも、ある意味でそれを求めている人がいるからだと思うんだよね。
でも環境が整えば、クオリティーが高くなってくるという気がしますね。やっていくうちにリテラシーも上がっていくんじゃないかと思います。
――マスコミにはどのような変化が求められるか。
平 まあ、今と同じようなことやってるようでは「いらない」と思うな。
政治家自身がネットで情報発信をしていく時代に、どう立ち位置を取るか。
ネットと連携するか、あとは自分の意見を発信していくことだろうなあ。そうすると価値が出てくると思う。
http://www.j-cast.com/2013/03/16169074.html