就任式に馬総統出席で中国ピリピリ 2013.3.15 19:55 [中国]
【台北=吉村剛史】台湾の外交部(外務省に相当)は15日、ローマ法王に選出された
フランシスコ1世の19日の就任式に馬英九総統夫妻が出席すると発表した。法王の就任式に
総統が出席するのは史上初めて。ローマ法王庁(バチカン)は中国と断交し台湾と外交関係を
維持している。中国は新法王の選出を受け、改めて台湾との断交をバチカンに求めており、
対中牽制(けんせい)の狙いもあるとみられる。
史亜平・外交部常務次長(外務次官)が会見で明らかにした。馬総統のバチカン訪問は
2008年の就任以来初めて。馬総統と周美青夫人、史次長ら5人が17日深夜、チャーター便で
台北を出発。ローマに直行して19日の式典に参加する。フランシスコ1世との会見も調整中という。
総統で過去にバチカンを訪問したのは、独立志向が強く、中国と対立関係にあった民主進歩党の
陳水扁氏だけだ。在任中の2003年に当時のヨハネ・パウロ2世の就任25周年の式典に、また
05年に同法王の葬儀に出席した。
聖職者の任命権限などをめぐってバチカンと対立する中国は14日、関係改善の条件として、
台湾との関係断絶と中国の内政への不干渉を改めてバチカンに求めた。
史次長は訪問について「通常の外交活動だ」とし、選出結果が判明する前から準備を進めてきたと
説明。訪問が中国を刺激し、反発を招くとの懸念については、「コメントする立場にない」としている。
ソース
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/130315/chn13031519570009-n1.htm