ドコモ、China Mobile、KTが、日中韓でNFCサービスのローミングを実現するための共通仕様を策定。Wi-Fiサービスの3社間ローミングを2013年度第1四半期に
展開予定であることも発表された。
NTTドコモは2月25日、中China Mobile Communications Corporationや韓KT Corporationと共同で、日中韓におけるNFCサービスのローミングを実現するための
共通仕様を策定したと発表した。また、3社間のWi-Fiサービスのローミングも、協業で推進していくと発表した。
NFCのローミング促進に向け、白書を作成
3社は今回、NFCサービスのローミングを定義して商用サービスに必要な要件を提示した「Asia NFC Zone -NFC Service Roaming」と、ローミングを実現するための
技術的要件を解説した「Asia NFC Zone -NFC Handset Requirements」という2つの白書を作成した。これらはGSMAやNFC Forumなどの業界団体で策定された
国際的なNFC標準に準拠して策定されているという。
3社は2011年からNFCサービスのローミングに関して検討を進めており、2012年4月から具体的な仕様策定に着手。今回の白書は、決済、クーポン、交通分野など
でのローミングサービスの導入促進に役立つとして、アジア地域のキャリア、サービスプロバイダー、小売業者、端末メーカーなどに紹介していく考えだ。また、
各種の業界団体にも成果を発表し、標準化を推進していくという。
3キャリア間でWi-Fiのローミングも推進
ドコモ、KT、China Mobileの国際事業を担当するChina Mobile International Limited(以下、CMI)の3社は、Wi-Fiローミングについても協業推進していくことで合意した。
CMIがローミング実現のためのハブ事業者となり、これまで複数必要だった事業者間協定や接続の一本化などを進める。また、SIM認証技術により、ユーザーがIDや
パスワードを入力せずにWi-Fiに接続できるようにする。これらのサービス・技術は、2013年度第1四半期内に提供を開始する予定。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1302/25/news089.html