氷点下で「水かぶり」祭り 宮城
2月10日 4時1分
宮城県登米市で、わらの装束を頭からかぶった男たちが、家の軒先に水をかけて防火を祈願する祭り、「米川の水かぶり」が行われました。
「米川の水かぶり」は、登米市東和町米川地区で毎年この時期に行われる防火を祈願する祭りで、
800年以上の歴史があるとして国の重要無形民俗文化財に指定されています。
ことしの祭りには、小学6年生から58歳までの男性合わせて23人が参加しました。
参加者は顔にすすを塗り、わらで作った装束をかぶり、しめ縄を身につけ、地区の寺で防火を祈願しました。
このあと町に繰り出し“ホウ!ホウ!”と声ををあげながら、用意されたおけの水を家々の軒先にかけて回りました。
身につけたわらは防火のお守りになるとされ、子どもたちや見物客が争うように抜き取っていました。
中にはすっかりわらを抜き取られ、ほとんど裸にされ、氷点下の寒さのなか震える人もいました。
沿道には地元のほか仙台市などから大勢の人たちが来て、珍しい祭りを楽しんでいました。